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宮崎神宮ブログ - 神武の杜から⑦夏越の大祓

神武の杜から⑦夏越の大祓

カテゴリ : 
全般
執筆 : 
office 2018/6/1 11:34

宮崎県は例年より少し早く、先月末には梅雨に入り、
ジメジメとしたすっきりしない日が続いていました。

ところが本日は梅雨の晴れ間。

平成30年上半期最後の月初めは、清々しい日となり
早朝より朔日参りの方々がお見えのようです。

さて、6月の恒例の祭典と言えば、夏越の大祓。(ご案内はこちら
本日はこの祭典についてご説明致します。


宮崎神宮社報「養正」137号~平成23年初夏号より~

神社で斎行される神事の一つに、六月三十日にの「夏越の大祓」がある。

先ず人の形に切った半紙などを用いて、身に付いた半年間の罪穢れを祓う。宮崎神宮では拝殿の高さに六尺位の茅輪(ちのわ)を吊り、神職と参列者が隊列を組んでくぐりぬける。その際に一條兼良(いちじょうかねよし)の「公事根源(くじこんげん)」にある、

みな月のなごしのはらへする人は
ちとせのいのちのぶといふなり

という歌を唱えながら、左回り右回りと三回くぐりぬけるのである。

この神事は記紀神話に見られる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓を起源とする。火の神の災いによって亡くなった妻・伊弉冉尊(いざなみのみこと)をしたって黄泉の国に向かった伊弉諾尊は、見てはいけないという約束を背き変わり果てた妻の姿を見てしまう。そして黄泉国を命からがらに脱出した伊弉諾尊は、「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」で禊をされる。この禊の伝説地は宮崎市の東方海岸と大淀川の河口流域をされ、宮崎がこの神事の原点にあたることを意味している。

やがて朝廷では制度化して、毎年六月と十二月の末日に朱雀門において厳粛な大祓を斎行した。そして中世以降この神事は神社の年中行事となり、一般に広まったのである。

この神事の背景には、常に清らかな気持ちで日々生活し、自らの心身の穢れやその他の厄災を取り除き、心を清浄に保つことを願った先人たちの倫理観がある。

さてこの日をもって一年の折返しを迎える。東北地方を襲った大震災の被害は甚大で、平安の御代であったならば、国を挙げての大祓が斎行されたに違いない。今の時代にそれは望むべくもないが、せめて個人にあっては、国の平安と厄災を祓う機会とすべく大祓に臨みたい。
(A・K)

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